初夏の晩。

蛍達の紡ぎだすほのかに金色の光が

私の心を

掻き立てる。





*そして三日月が昇る頃* ( ソシテミカヅキガノボルコロ )






貴方と最後の別れを告げられたのも、昼が暑い初夏の晩だった。

自分の罪を償うべく追放された貴方。

仕方が無い事だった。

背けば即打ち首にされる。

しかし今までの大成を見積もり……

『永久追放』という処分で済まされた。

辛い筈―――――。だった。

それだというのに。

悲しみの涙さえも出てこなかったのを。

今でも忘れずに覚えている。

頭がついていけていなかった…… それだけなのかもしれない。

しかしもっと他に何か。

ある様な……気がした。


そして貴方は前日の晩。

この時期に一番多く蛍が飛び交う静かな場所があって。

私を其処へ呼び出した。

最後の別れだとははっきり言ってくれなかったけど。

貴方と過ごす流れる澄んだ時間と、貴方の遠くを優しく見る様な目が。

全てを物語っていると思った。






「それじゃあ……行ってきますね。


…貴女となら…また何処かで逢える気がして…ならないんです。


変だと思ってくれて結構ですよ。」




「私は…これからも貴方を信じて待とうと思います。


またいつか何処かで逢えると。


そして何気ない日々をまた…


過ごせる日が来ると。」


そうして貴方は現世へ去った。


三日月の契りを残して。




























******あとがき******
なんだか我ながら微妙な夢小説になったと思われます。
喜助夢は前に一度書いたことがあったけど..

今回と比べて成長はしていない様でしている様で。

まーどの道駄文でしたね((笑